・早稲田VS帝京
2021年1月2日(土)第1試合 12:00東京:秩父宮
・明治VS天理
2021年1月2日(土)第2試合 14:00東京:秩父宮
試合を重ねるごとに目に見えて強さがます今回の大会。早速試合の見所を見ていきたい。
目次
明治VS天理
注目したいのは天理の攻撃力が明治に驚異となるか。
これに関しては結論驚異となる。しかし、これまでのようにうまくいくかは定かではない。
天理は今まで圧倒的な攻撃力で相手チームを玉砕してきた。
それはここ最近の3つの試合結果から一目瞭然でわかる・
・天理78-17流経
・天理54-21同志社
特に今年の大学選手権準々決勝のVS流経戦。ここでは相手DF近くで攻めまくるアタックそしてフィジカルで相手を圧倒し完勝を収めた。
なぜなら天理には
世界でも通用するフィジカルとスピード、大学最高峰CTBのシオサイア・フィフィタ(4年)選手やライン際を弾丸のように走り相手を弾き飛ばすWTBマナセ・ハビリ(1年)選手のインパクトのあるラン。そしてさらにSH藤原忍(4年)とSO松永拓郎(4年)の大学最高峰ハーフ団がチームをうまくコントロールしているからだ。特に天理はオプションが多くある中でDFに近いところでボールをもらい攻撃してくる。
もちろん、FWにも攻守共に非凡に活躍するNo.8/Loアシペリ・モアラや相手DFを力強いキャリーで突破するNo.8/FL山村勝悟などがボール争奪やトライ、そしてそのきっかけを作るからである。
しかし、次戦の準決勝で戦うのは対抗戦を優勝した明治大学。
流経と比べるとDFや特にブレイクダウンの精度は明らかに明治の方が高い。つまり、これまでのように簡単に得点できるとは限らない。
また必ず明治は相手の攻撃を警戒しラックの部分を強くファイト、DFをこれまで以上に整備してくるはずだ。
一方で明治のアタックはどうだろう。
天理はコンタクト部分でプレッシャーをかけ流経のテンポを消していた。。しかし、明治といえば伝統の「前へ」進む力。
その中心を担うのがキャプテンNo.8箸本龍雅や力強いボールキャリー を見せるFL福田陸人、192cmの大型CTB児玉樹、倒れないフィニッシャーWTB石川貴大がいる。
たとえ相手のDFラインが揃っていたいとしても、「前へ」。フェイズが重なっても「前へ」に出る。
そして一気にテンポを作りトライというシーンを今まで何回も見せてきた。
つまり、今回の試合は両校共にDFが見所の一つと言える。天理は明治の前へをどう対処するのか。
明治は天理の超攻撃を止めることができるのか。
互いにディフェンスを打ち抜く力をもつが、おそらく天理はこれまでにないプレッシャーを受けるだろう。昨年は圧倒的優勝候補ながらも調子がうまくでず、早稲田に大敗を喫してした。
しかし、同じ過ちは二度としないはずだ。ここは乗り切れば悲願の優勝に大きく一歩近づくと思う。
逆に明治は大学最高レベルのアタックを止めて勝ちきる。そこからさらなる自信に繋げたい。そして2シーズンぶり優勝奪還に挑戦するはずだ。
天理大学注目選手
CTBシオサイア・フィフィタ(4年)選手
世界でも通用するフィジカルとスピードを兼ね備えた大学最高峰のCTB。もはやいるだけで相手DFを撹乱させるゴット。
WTBマナセ・ハビリ(1年)選手
ライン際を弾丸のように走り相手を弾き飛ばすのインパクトがありすぎるランナー。明治が彼をしっかり止めれるのか。また彼がゲインした後の明治の動きにも逆に注目したい。その位恐ろしい選手。
SH藤原忍(4年)
天理猛攻撃のテンポを生み出しているのはこの人。試合中チームをよくまとめている。
SO松永拓郎(4年)
チームのプレーメーカー。天理猛攻撃をまとめる。相手を引きつけてからGoodタイミングでいろんなオプションにパスができる。キック精度は大学トップクラス。パスで相手DFを止める男。
No.8/Lo アニセ・モアラ 天理の縦を突破を担う。またブレイクダウンでの働きやトライをとる嗅覚も優れている。FW攻守の要的存在。
山村勝悟No.8 彼もまた力強いランで相手DFを打ち抜く能力がある。
明治大学注目選手
No.8箸本龍雅
大学最高峰のハードワーカー。攻守ともにチャンスを作り、ピンチを救う。
FL福田陸人
力強いランで明治の「前へ」を体現。彼がゲインをしたら一気に流れが変わるだろう。
FL繁松哲太
DFブレイクダウンでハードワーク。天理の猛攻の流れを断ち切る。
CTB児玉樹
身長192cmの大型CTB 天理フィフィタ選手とのマッチアップに期待。
FB 雲山弘貴
明治不動の大型フルバック そのキック力は大学随一。
大賀宗志
前回の試合で途中出場。そこでスクラムに強さと勢いをもたらし勝利に貢献。
天理戦でも彼のスクラムの強さは鍵となる。
早稲田VS帝京
この試合で注目したいのは主に3つ。
・ブレイクダウン
・2枚目のサポーター
その理由を語るにはまず前回の対抗戦A「帝京VS早稲田」について紹介する必要がある。
その試合をわかりやすく例えると、「個VS組織」
セットプレーでは帝京が圧勝。また、個々の強さも帝京が目立った。
しかし、ブレイクダウンのプレッシャーやDFでは早稲田が帝京が苦しる。結果的に帝京は徐々に規律が乱れが目立ち始める。そして早稲田が45-29で帝京に勝利する。
このことから今回の試合でも規律、セットプレー、そして2枚目の働きが試合の見所と言える。
絶対に乱したくない規律
他スポーツでも共通する部分はあるとおもうが、ラグビーでは相手に陣地を進められることを嫌う。
しかし反則、特にペナルティを取られてると、その機会を簡単に与えてしまう。なのでしっかりとルールを守り反則を取られない行動、すなわち「規律」を守のは試合で勝利する上で非常に重要だ。
そこでまず帝京の対抗戦これまでの試合を振り返る。するとこの「規律」が乱れる場面が多々あり本来の力を発揮できずにいる。
そして早稲田は相手によって徹底したWタックルなどの連携やFWの機動力が凄まじい。前回もそれで帝京を苦しめた。
よって今回の試合でもこの「規律」の部分が勝敗を分ける重要なポイントとなる。
帝京が規律を守り、相手に陣地や流れを与えなければ勝利する可能性は高まるし、反対に早稲田が帝京の規律を乱すようなプレッシャーをかけることができれば早稲田が勝利する可能性が高まる。
ちなみに大学選手権準々決勝での帝京VS東海では、これまでとは違い「規律」の部分が守れていた印象を受けた。
ブレイクダウン
ここでの勝敗は時にチームに圧倒的勢いと流れを与えることが多い。
なぜならラグビーで重要な「ボールの争奪」が最も行われる場所であり、勝敗に左右するプレーだからだ。
特に前回の試合では早稲田がタックルやブレイクダウンでプレッシャーをかけ続け、ボール争奪に成功していたのは印象的であった。
確かにスクラムは帝京が強い。ここで優位に立つ事は試合勝利に大きく直結する。(ブレイクダウンを回数が多い小さな争奪とするとスクラムやラインアウトは回数が少ない大きな争奪といったところか。。)
しかし、全体的に見るとの小さな争奪の部分では早稲田がプレッシャーをかけ試合を支配していた。
よって、大きな争奪で不利な早稲田にとってはブレイクダウンのプレッシャーが勝敗を分ける部分でもある。逆に帝京は局面だけではなく全体の争奪でもかちたい。
もちろん、早稲田スクラムが劇的進化を遂げている可能性もある。
2枚目の働き
なぜ早稲田が、スクラムもフィジカルも強みの相手にブレイクダウンで圧倒したか。それは2枚目の働きが良かったからという印象を受けた。
そもそも早稲田のFWというのは明治や帝京比べ体が大きいわけではない。チーム的にもFWでとるというよりもBKが強みのチームだ。
ただし、体は大きくなくてもそれを運動力でカバー。そうする事で相手より素早くブレイクダウンに入り球出しを遅らせる事、一度止めた相手を更に押し返したりと相手の攻撃の流れを断ち切ることを可能にした。
逆に帝京はその試合で2枚目のサポーターが遅く、そのせいもあり全体的な争奪のシェアを早稲田に奪われていた。
なので今回の試合でもお互いの2枚目の働きに注目したい。
早稲田注目選手
LO下川甲嗣、LO桑田 陽介
ロックのポジションはタックル、ブレイクダウンや2枚目の働きの機会が非常に多い。なので2人がいかに帝京アタックを止めるか注目したい。
FL相良昌彦、FL村田陣悟
早稲田攻撃の起点の2人。コンタクトが非常に強くそれは大学トップレベル。相良はきれとスピードもあり、ヒット際やその前にも仕掛けたり、ずらしたりするのでほぼ止まらない。村田はより強さがありダイナミック。帝京の赤い壁を崩して崩すきっかけになるはずだ。
SO吉村紘
早稲田のスピードのあるBKをまとめる司令塔。多彩なオプションがある中で巧みなパスでボールを運び、なおかつ裏へのスペースも見逃さない。コンバージョンキックの成功率も高い。帝京戦ではかなりのプレッシャーを受けると思うがその状況下でもしっかりとボールを運べるか注目。
CTB長田智樹
早稲田攻守の要。彼がいるからこそ、より早稲田の強烈トライゲッターがひかる。帝京CTBニコラス・マクカランとのマッチアップに期待。
WTB槇 瑛人
ライン際も打ち抜くトライゲッター。速いし体も強い。
FB河瀬 諒介
早稲田のエース。後ろからチームに勢いを与える存在。相手DFを打ち抜きトライをとる能力がある。
帝京大学注目選手
PR 細木康太郎
前試合で久しぶりに復帰したTheスキルフルプロップ。敵陣で彼がバックスラインに浮いていたら要注意。自分で持っていけるだけではなく、引きつけてパスも放れる。
HO 江良颯
今季の大学ラグビー期待の超ルーキー。彼がこじ開けた流れを帝京が次に活かせるか注目。
LO アレクダンダー・マクロビー
身長 197cmの大学随一の高さを誇るロック。もはや前にいるだけで早稲田のラインアウトにプレッシャーをかけれるだろう。
No.8 安田司
体の強さで相手DFを突破する。彼や江良選手を中心とした突進が後半ボディブローのように効いてくるだろう。
CTB ニコラスマクカラン
帝京攻守の要。彼の復帰でバックスラインのアタックはもちろんDFの厚さがました。早稲田のスピードあるアタックをしっかり止めれるか期待。
CTB尾﨑 泰雅
帝京のラインブレイカーでもあり、トライゲッターでもあり、空中でも強さを見せるエース。彼の存在は間違いなく早稲田に驚異となる。
試合予想
試合予想に関しては
天理VS明治
前半に天理が明治に苦戦しいつものアタックができない。しかし後半から徐々にテンポをあげて1トライ差で圧勝。もしあのアタックが明治にも通用するならこのような結果となるはずだ。
早稲田VS帝京
DFや規律の乱れさえなければ帝京が早稲田を圧倒。なぜなら帝京には自慢のスクラムと強さがあるから。なので帝京が前半にトライをとる。流れを作り2トライ差で勝利する予感。
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