目次
勝因
セットプレーの安定
体格が大きいイタリア代表に対しても、フィジカルで負けていなかった。
相手ボールのラインアウトは、相手のミスに助けられた部分もあったが、モールを組まれても大きく押し込まれることはなかった。
また、スクラムは圧倒こそなかったものの、安定してマイボールの確保ができていた。
ディフェンスの連携
一度福岡が飛び出して大きくゲインされたものの、それ以降は修正し、大外のウイングが闇雲に飛び出すことはなかった。
内側との連携を取りながら面での激しい上がりを見せ、相手のアタックにプレッシャーを与え続けた。
12,13のセンターにラファエレとトゥポウのコカ・コーラの2人を並べたことで、連携が取れセットプレーから一発で大きくゲインされるシーンはなかった。
有効なキック
松島のトライとレメキのトライを演出したのは、田村の精度の高いキックであった。
また、ボール支配率とエリア支配率が共に40%と相手よりも下回っていたものの勝利を収めたのは、やはり田村の効率的なキックが要因といえよう。
気候
高温多湿な気候は、戦前からも言われていたようにイタリア代表には苦しかったようだ。
実際に、後半に入るとイタリア代表の足が止まるシーンがよく見受けられた。
ただし、神戸での2戦目までにはある程度イタリア代表も慣れてくるので、このアドバンテージは次戦以降なくなると考えたほうがいい。
今後の課題
キックの判断
今回はトライにつながるキックがあり忘れがちだが、自陣からのハイパントなどによって簡単に相手にボールを与えてしまっていた。
自陣22mからのハイパントを追うのが福岡とレメキで、空中戦があまり強くない2人にチェイスさせるのは得策とは思えない。
さらに、精度の低いゴロパントも多く見受けられた。
大きくゲインされた後のディフェンス
ラインブレイクを許した後のリアクションが遅い。
オールブラックスでは、プロップやロックを含めたFWでさえ危機管理能力に長け、素早い戻りを見せている。
リザーブ選手の有効活用
今回は流以外のリザーブを投入したのが、勝利がほぼ確定した75分前後であった。
主力の怪我や疲労蓄積などによって出番が回ってきたときに、リザーブ選手が高いパフォーマンスを発揮できるのかが未知である。
マン・オブ・ザ・マッチ
稲垣・堀江・具のフロントロー3人
セットプレーの安定だけでなく、フィールドでの献身的なディフェンスを見せた。
堀江に関しては、トライを演出したバックフリップパスや田村からのキックパスの処理など、久々に堀江らしさを見せた。
photo by https://twitter.com/JRFUMedia
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