「NDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)キャンプ」は、将来日本代表に選出される可能性のある高いポテンシャルを持った人材を、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチをはじめとした日本代表マネージメントスタッフのもと育成し、日本代表のマインドセットを共有することで、将来日本代表に選出された際にスムーズな合流を目指す取り組みです。
(日本ラグビーフットボール協会HP)
代表の試合は主に6月と11月の年間2回のタイミングでしか行われない。
つまり、代表チームの活動期間は極めて短く、チームとして成熟するのは容易ではない。
エディジャパン時代は、上記タイミング以外でも合宿を行い、チーム力をあげていった。
しかし、現在はサンウルブズがスーパーラグビーに参加しているので、そのような時間を確保することができない。
そこで、サンウルブズの試合メンバーに入っていない選手や、準日本代表級の選手を集めて合宿を行うのがNDSだ。
他国の場合
強豪ニュージーランド代表の場合はまず、代表選手は全員NZ協会と契約を結んでいる。
トップリーグチームの社員である日本代表選手とはここがもっとも異なる。
日本代表の選手は、簡単に言えば試合ごとに契約を結んでいる。
したがって、ある試合で日本代表として練習を行ったとしても、次の試合では構想外となるかもしれない。
NZでは、協会が契約している全選手のサポートを行うので、NZ代表のポリシーや戦術はある意味全員で共有しているともいえる。
スーパーラグビーNZカンファレンス所属の5チームがすべてアタッキングなチームであるのはそのためであろう。
クラブチームと代表チームはどちらが強いか?
サッカーであれば、W杯で優勝したチームより欧州チャンピオンズリーグを優勝したチームが最強とされるだろう。
それは参加国が多いのもあるが、やはりクラブチームはほぼ毎日一緒に練習をしているので連携面でも代表チームより有利である。
一方、ラグビーは一般的に代表チームの方が強いと言われる。(フランス代表よりトゥーロン、日本代表よりパナソニックの方が強いかもしれないが。。。)
ラグビーは1チーム当たりの人数が多いので、その国の傘下に多数のクラブチームが存在すると、選手が分散するため、その中から選ばれた選手が集まる代表はやはり強い、ということになる。
しかし、連携面も同様に重要であるので、いかに代表チームとしての時間を作れるかはその強さに直結するのである。
トップリーグは各チームでポリシーを持ち、さらに日本代表資格のない助っ人外国人も多数在籍しており、日本代表との連動はそこまでないのが実情だ。
したがって、NDSのような強化合宿は欠かせないものである。
画像引用元:https://www.rugby-japan.jp/japan/gallery/photo/
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