ニュージーランドvsフランス 1戦目(2018/6/9)

レビュー

スーパーラグビーにおいて熾烈なカンファレンス内争いを繰り広げるニュージーランド。

その影響もあってか、スコッドには8.ルーク・ホワイトロック、15.ジョーディ・バレット等といったキャップ数の少ないメンバーもおり、4.サム・ホワイトロックが主将を務めた。また、このところ騒がれていた10.ボーデン・バレットの代わりのFHにはスーパーラグビーでもまずまずの動きを見せていた(サンウルブズ戦では獅子奮迅の働きであったが、昨年マオリオールブラックスでの試合でFHとして出場した際にはイマイチだった)22.マッケンジーが務めることになった。

フランス代表は10番に22歳のベロウが入り、そのゲーム運びに期待される。またもはやベテランの風格をまとっている13.バスタローにも要注目だ。

前半

試合は前半7分に動く。

攻撃を継続していたオールブラックスがイージーなパントで相手にボールを渡してしまう。
これを14.トマがオールブラックスのディフェンスを突破する。勢いに乗り攻めるフランスにブレイクダウンのミスが生まれたが、それが最終的にうまくフランスの11.グロッソがトライする。

14分には、10.ボーデン・バレットのPGが決まり、オールブラックスが3点を返す。

しかしその後のリスタートのキックを13.レイナートブラウンがノックオン、その後もスクラムからの一次攻撃において同じく13.レイナートブラウンのキャッチミスなどあり、なかなか持ち味の多彩な攻撃を出せずエンジンがかからない。その流れでペナルティを犯してしまい、フランス9.パーラがPGを決め、5点差にする。

オールブラックスがこのままズルズル悪い流れに行ってしまうかとも思われたが、その直後に世界王者のアタックが炸裂する。

5.スコット・バレットが相手守備陣をタックルを受けながらラインブレイクし、15.ジョーディ・バレットにパス。これが大きくゲインとなり、最終的には10.ボーデン・バレットが左隅にトライし同点に追いつく。フランスのPGから約2分後のことであった。

しかしその後は良い攻撃を継続できず、ラインアウトからペナルティを連発し、フランスにPGを決められ36分に再び突き放されてしまう。

その後、オールブラックスは11.イオアネのDF泣かせの“理不尽な”突破から勢いに乗ろうと試みるが(前半で、イオアネの見せ場といえるシーンはここのみであった。)、結局フランスの前に得点を奪えず、前半を終える。

スコアは8-11でフランスのリード。

世界王者がホーム、イーデンパークで苦戦を強いられた。

後半

後半が始まり、フランスを自陣から出させないようにゲームを進めていたオールブラックスが、47分にスクラムでペナルティをもぎ取り、同点に追いつく。

オールブラックスが1.ムーディに代えてテストマッチデビューとなった17.トゥイヌカフェを投入した直後のことであった。
勢いに乗ったオールブラックスはフランス陣内でアタックを継続する。テンポの良いアタックに、フランス4.ガブリヤーガがハイタックルでシンビン。その後まもなく10.ボーデン・バレットがフランス陣深くで蹴ったゴロを2.テイラーがトライしオールブラックスがリードを奪う。

その直後、キック合戦を優位に進め、ハーフウェイ付近でラインアウトを獲得したオールブラックスはクイックラインアウトから大きくゲイン。12.クロティと2.テイラーが粘り強くつなぎ、電光石火のカウンターで最終的に14.ベン・スミスのトライ。

前半リードしていたフランスであったが、後半20分経たずして逆転を許し14点差をつけられてしまう。

オールブラックスの勢いは止まらず、フランスのペナルティから得たラインアウトモールから9.アーロン・スミスと11.イオアネが意表を突き、ショートサイドにアタック。世界王者の臨機応変に対応する力も見せつけた。

その後も、ターンオーバーからの速攻展開で22.マッケンジーの独走トライ、リスタートからそのマッケンジーのつなぎから、スピード、パワーを見せつけた23.ラウマペのノーホイッスルトライと立て続けにオールブラックスが得点を重ね後半30分の間にトライを5つも重ねスコアは40-11となっていた。

フランスも一矢報いようとオールブラックス陣に入り攻撃を継続し、ブレイクダウン周辺を狙いアタックを重ね、トライまで5メートルほどまで迫り外への展開を試みるがフランス16.ペリシエのパスをオールブラックス11.イオアネにインターセプトされ、そのままトライ。

大差をつけられてしまったフランスはその後もラインアウトをロストしたり、ゴール前でペナルティを犯してしまったりなど、良いところがないままオールブラックス20.サヴェアのトライを許してしまい、試合が終わってしまう。

最終的なスコアは、オールブラックス52-11フランス。

前半とは対照的にオールブラックスが圧倒的な内容で大逆転勝利を収めた。

まとめ

前半はエンジンのかかっていないオールブラックスにうまくつけこみ、ペナルティを犯させ、着実に得点を重ねていたフランスであったが、後半に入り確実に陣地を奪い、強力な圧力をかけてきたオールブラックスに気圧され、きっかけを得たオールブラックスから大量失点を招いてしまった。

この結果を踏まえて残り二試合をどう戦うのか、注目である。

Man of the Match

10.ボーデン・バレット

後半からエリアをうまく勝ち取ることで、フランス陣内での時間を増やした。決して彼だけの功績ではないが、オールブラックスが軌道修正に成功した要因ともいえよう。
(22.マッケンジーは相当なインパクトを残したが、点差がある程度離れてからの投入だったので今回は選出外とした。結局フルバックとして出場していたので、今後10番としての起用があるのかどうか、見物である。)

Impact player(France)

14. テディー・トマ

前半のトライのきっかけとなった突破や、ボールを持った時のスピード、ステップワーク等が素晴らしかった。
コンタクトも強かったのでいい形でボールをもらうことができればディフェンスも手を焼くだろう。

 

photo by https://twitter.com/AllBlacks/

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