南アvsイングランド
65000人収容のエリススタジアムでの一戦。
南アフリカサポーターの地響きのするような国歌斉唱と共に試合は始まった。
口火を切ったのはイングランド、自陣10mラインからの60mPGをエリオット・デイリーが決めて見せた。
五郎丸に見るように、エディー・ジョーンズは長距離キッカーをフルバックにおくことを好むのか。
この一撃を皮切りに南アフリカのDFはペナルティーができないプレッシャーから、固まってしまった。
ここから4トライをイングランドは連続して決めた。
暴力的ともいえるような攻撃力をもつイングランドに、一時はワンサイドゲームになるかと思われた。
しかし、ホームエリスパークの大観衆を味方につけた南アフリカは、着実に点数を重ね、3点差で大一番を制して見せた。
黒人として初めてのキャプテンを務めた、コリシはさぞ安心したことだろう。
この一戦からホームグラウンドのアドバンテージの大きさを実感した。
来年のWカップでも、サポーターがいかに後押しするかが日本チームの成否を分けるかもしれない。
南アフリカのサポーターは点数に落胆せず、ウェーブで会場を盛り上げるなど最後まで南アフリカチームを見捨てなかったことが見てとれた。
エツベスやマークスを欠く中での勝利は南アとしてはさぞ大きかったことだろう。
この日スタンドオフとして先発したのはポラードであったが、個人的にはヤンチースよりも南アのラグビーにフィットしていると思う。
フィジカルを前面に出し、展開力も付けば十分W杯でも優勝候補になり得るだろう。
対してイングランドは6nations(シックスネーションズ)から数え、バーバリアンズ戦も含めると5連敗を喫している。
勝ち続けられるチームはいないのは確かだが、この連敗はエディージョーンズの計算のうちなのか。
南アフリカ大会の日本チームの躍進を思い出せば、W杯で勝てば良いというエディー特有のチーム作りには今後も目が離せない。
余談だが、スーパーラグビーのハリケーンズのシールズは今シーズンイングランド代表としてエディーは選出した。
オールブラックスはなぜ彼を選出しておかなかったのかと、話題になっているらしい。
オールブラックスがいかに潤沢な選手選考が出来るチームであるか、また日本代表も現実的なチーム強化に外国人選手の起用を考えるのであれば、早い段階から奨学金制度を用いて日本帰化を目指す選手を確保しておくなど考えられるのではないか。
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