2018スーパーラグビー プレーオフ総括

大きなアップセットは起こらず

2018スーパーラグビーのプレーオフはすべてシード順位が上のチームが勝利するという”順当な”結果となった。

優勝したNZのクルセイダーズは危なげなく勝利を重ね、連覇となった。安定したセットプレーとスキルフルなアタック、鉄壁の守備ですべてのチームを上回った。マークスやフォラウなど飛びぬけた選手がいるわけではないが、総合力の高さと層の厚さ(決勝ではイズラエル・ダグやワイアット・クロケットがベンチにも入れなかった)で頭一つ抜けている存在だといえる。BKを中心に若いメンバーが多く、来季も優勝候補の筆頭といえるだろう。

ライオンズは3度目の正直ならず

3年連続の決勝進出となった南アフリカのライオンズだが、またしても苦汁をなめる結果となった。強みのモールを打ち砕かれ、攻め手がなかった。また自慢のボール奪取もFLクワガ・スミスのみが気を吐き注目のHOマークスは沈黙していたといっていいだろう。SOヤンチースは大舞台での弱さを再度露呈し、失点につながる致命的なミスも犯した。屈強なFWに対して見劣りするBKはNZ勢との差が大きなところで、来季も同じ布陣で戦うのかは議論の余地があるところだ。

息を吹き返しつつあるワラタズ

近年凋落気味であったオーストラリア勢だが、今季のワラタズはベスト4まで駒を進めることができた。少なくともフォーリーやカートリー・ビール、フォラウなどBK陣はトップクラスであることを証明しているが、今季15トライを挙げたWTBナイヤラボロは海外移籍を表明したため、来季は大きな得点源を失うこととなる。とはいえオーストラリアカンファレンスは全体的にチーム力が低く、ワラタズにかかる期待は大きい。

リーグをリードするNZ勢

今季もリーグをけん引したのはNZ勢であった。ブルーズを除いた4チームがプレーオフに進出したが、チーフスはハリケーンズに、ハイランダーズはワラタズに、そしてハリケーンズはクルセイダーズに敗北した。

チーフスは主力の海外移籍などにより一新された若いチームで健闘したといえるだろう。SOに入ったマッケンジーは新ポジションで躍動し、FB/CTBアライマロは今季もっともブレイクした選手の一人だ。

ハイランダーズはワラタズにまさかの大逆転負けを喫し、失意の終戦となった。長きにわたってチームを引っ張ってきたSOソポアガが海外移籍となり、アーロン・スミスの相方探しがこれから始まる。サンウルブズで大活躍したヘイデン・パーカーや元オーストラリア代表のファンタジスタであるクエイド・クーパーの名が挙がっている。

ハリケーンズは悪くないシーズンを過ごしてきたが、プレーオフではクルセイダーズに完敗となった。良くも悪くも派手なタレント揃いのBK陣だがクルセイダーズの堅守の前にはなすすべがなかった。世界最高のフッカーと言われたコールズは最後までチームに復帰することができず、またその最高の座もマークスに明け渡すシーズンとなった。主将を務めたシールズは海外移籍となる。

photo by https://sanzarrugby.com/superrugby/

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